将棋ぶらうざQのApple M1チップ対応について

以下は特に読み飛ばしても結構です。インストールの注意点を参照の上ダウンロードしてください。

MACがIntelベースのCPUからApple M1チップに移行されるというので 将棋ぶらうざQもそれに追随すべく頑張てみた。

現在、将棋ぶらうざQはM1チップのMacでもRosetta2を組み込めば そのまま動作する。感覚的だが、その動作スピードは従来のIntelベースのMacと変わらないかそれ以下のようだ。
そこで、将棋ぶらうざQをM1チップネーティブなものを作成し配布しようとしたが、ちょっとつまずいてしまった。

問題は、現在将棋ぶらうざQに組み込んでいるAdoptOpenJDKがまだM1チップに対応していない点。
唯一、Azulが提供するZulu OpenJDKが対応済みだったのでこれを組み込んでみた。
ところが、普通にJavaをインストールした環境では動作するが、配布できるように将棋ぶらうざQのBandle版を作成するとこけてしまった。
原因がわからずそのまま放置。年をまたいで3月にZulu Javaのバージョンアップされたものを、ダウンロードし もう一度Bandle版を作成したら、今度は見事動作した。万歳。
ただDocKに将棋ぶらうざQのアイコンが表示されない、これは現在原因究明中だがどうにもわからない。 まあ、Javaのアイコンが表示されるのでしばらくはこれでいいかと妥協する。

さらに、Bandleした時に将棋ぶらうざQを起動するランチャー(Java仮想マシンを起動するもの)がない。 いままではAppleのJavaAppLaucherを使用してきたけど、M1チップ対応なんてものがない。 仕方がないので自作することにした。なんとか動作。将棋ぶらうざQが起動できるのだからよしとする。

ところがである、インターネットからダウンロードすると将棋ぶらうざQは壊れているの一点張りで 起動できない。これまでは、環境設定でセキュリティを開くとそれでも開始しますかのようなメッセージ が表示されており、それに”はい”と答えれば、開始できたが今回は全く表示もされない。 MacのGatekeeperを無効にしても、同じであった。自作ランチャーが原因なのかと思う。 どうしよもないので、インストール時少し手間をとってもらうことにする。これで何とかインストールできる。

これで将棋ぶらうざQのM1チップ対応版は何とか提供できるのようになったが、M1チップで動作する将棋エンジンがない。(今のところ見当たらない) そこでやねうら王をM1チップネーティブのものにすることに挑戦してみた。
まずIntel拡張命令は一切互換はないので、これを使用しないコンパイルオプションでリコンパイル。 それでもエラーがでる。ところどころ無理やり、数か所(ヘッダーファイル)修正してようやくコンパイルエラーはなくなった。 これでいいのか全く自信がない。 将棋ぶらうざQに組み込んでテスト。一応動作している。

ここで作成したものをM1チップ対応版として正式リリースしたいがまだ上記のような問題があり とりあえずβ版としてリリース。将棋ぶらうざQ本体はIntel版と同様に問題なく動作する。 何時になるかわからないが、いずれ上記問題が解決すれば、正式版としてリリースするつもり。
M1ネーティブ版は速いです!!。
M1チップのMacをお使いの方はRosetta2でエミュレーションするよりもβ版ですがこちらを使うことをお勧めします。

ダウンロードおよびインストール


インストールの注意点

今回提供しているdmgファイルにある将棋ぶらうざQフォルダーはそのままではアプリケーションとして動作しません。 そこで以下のようにしてください。

そのフォルダーをクリックすると将棋ぶらうざQが起動します。 以降は付属のインストール手引きを参照して各設定をおこなってください。  

M1チップ対応やねうら王を用いて水匠3を将棋ぶらうざQに組み込む方法を説明します。